プログラミング教育とは?

結論

プログラミング教育とは

  • 身近にコンピューターが利用されていることを知る。
  • 自分が意図する活動を実現するために論理的に考える。
  • コンピューターの働きをより良い社会に生かそうとする態度。

を学ぶことです。

よくある勘違い

  • プログラミング教育はプログラミングをできるようにすることでは?
    →いいえ、上記の結論に書いてあることを目的としています。
  • プログラミング教育という科目が新しくできるのですか?
    →いいえ、既存の教科の中でプログラミング教育の授業が行われます。
  • プログラマーにはならないのでプログラミング教育は必要ありません。
    →いいえ、問題解決のプロセスを論理的に考える思考を身につけることなので
     全ての職業において必要な思考能力になります。
     例:問題「楽器演奏家として生活していきたい」
       課題①楽器を扱う職業の種類を調べる
       課題②楽器を扱う職業に就くための条件を調べる
       課題③音楽系の学校に通う必要があるかを調べる
       課題④楽器演奏家としての必須スキルを調べる
       課題⑤楽器上達のための方法を調べる
       課題⑥以下、実行に移す
       ・・・等
     上記の例のように問題解決のプロセスと手法を導き出す力を身に付けることは万人に有効です。
  • 子供に教えるためのプログラミングの知識がありません。
    →安心してください。結論の項で示した内容を育むことなのでプログラミングの知識やスキルは必要ありません。無料で利用できるプログラミング教育のツールがありますので後述します。
  • 学校でやるのなら子供にパソコンを買い与えないといけないのでは?
    →安心してください。紙と鉛筆でも学ぶことができますので毎回授業でパソコンを使用するわけではありません。また政府によるGIGAスクール構想という取り組みで、一人一台パソコンまたスマートデバイスを貸与することになっています。家庭で教育をする場合はパソコンまたはスマートデバイスを持っている方が便利ではあります。

何をやったらいいの?

まずは文科省、総務省、経産省が運営している以下のホームページを閲覧することをお勧めします。

小学校を中心としたプログラミング教育ポータル

その中で教材情報がありますのでお子様の学年に合わせて利用してみるといいと思います。

教材情報一覧

今後、このブログでも各ツールの利用レビューの記事も書いていきたいと思います。

教育の情報化の推進と今後の話

プログラミング教育について文部科学省の方針では以下のような社会的背景の変化を述べています。

 近年,知識・情報・技術をめぐる変化の速さが加速度的となり,情報化やグローバル化といった社会的変化が,人間の予測を超えて進展するようになってきている。
ー中略
今の子供たちが活躍する頃の社会では,AI やロボット,IoT などをはじめとする情報技術は生活の中で当たり前のものとして存在していると考えられ,これらの情報技術を手段として効果的に活用していくことの重要性は一層高まっていくこととなる。
 一方で,スマートフォンやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が急速に普及し,その利用も低年齢化する中,これらの利用を巡るトラブルなども増大しており,子供たちには,情報や情報技術を適切かつ安全に活用していくための情報モラルも身に付けさせていく必要がある。
~文部科学省 教育の情報化の手引き-追補版-(令和2年6月)第1章より一部抜粋~

要約すると
「ITの発展が凄いから情報技術の活用を身に付けよう」
です。

また、小学校、中学校、高等学校のプログラミング教育の充実は以下のように示されています。

(小学校)
・総則において,各教科等の特質に応じて,「プログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動 」を計画的に実施することを新たに明記
・算数,理科,総合的な学習の時間において,プログラミングを行う学習場面を例示

(中学校)
・技術・家庭科技術分野において,プログラミングに関する内容を充実 (「計測・制御のプログラミング」に加え,「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」について学ぶ)

(高等学校)
・全ての生徒が必ず履修する科目(共通必履修科目)「情報Ⅰ」を新設し,全ての生徒が,プログラミングのほか,ネットワーク(情報セキュリティを含む)やデータベースの基礎等について学ぶ
・「情報Ⅱ」(選択科目)では,プログラミング等について更に発展的に学ぶ
~文部科学省 教育の情報化の手引き-追補版-(令和2年6月)第3章より一部抜粋~

2020年からは小学校でプログラミング教育が必須化されました。
2021年からは中学校でのプログラミングに関する内容を充実。
2022年からは高等学校で共通必修科目「情報Ⅰ」が新設されます。

そして大学入試の2025年度大学入学共通テストからの出題教科・科目について「情報」が追加される予定となっています。

■情報
出題科目は『情報』の1科目とする。
『情報』は「情報Ⅰ」の内容を出題範囲とする。
また,情報で一つの試験時間帯とする。

(検討の考え方)
新学習指導要領では,2科目(「情報Ⅰ」,「情報Ⅱ」)が設定され,これらのうち「情報
Ⅰ」が必履修科目とされている。
また,「未来投資戦略 2018―「Society5.0」「データ駆動型社会」への変革―(平成 30
年6月 15 日閣議決定)」により,「義務教育終了段階での高い理数能力を,文系・理系を
問わず,大学入学以降も伸ばしていけるよう,大学入学共通テストにおいて,国語,数学,
英語のような基礎的な科目として必履修科目「情報Ⅰ」(コンピュータの仕組み,プログ
ラミング等)を追加する」とされている。
このため,必履修科目「情報Ⅰ」の内容を『情報』として出題する。

~独立行政法人 大学入試センター 平成 30 年告示高等学校学習指導要領に対応した令和7年度大学入学共通テストからの出題教科・科目についてより一部抜粋~

以上のことから社会で生きていく上でプログラミング的思考が必要なのはもちろんですが、大学入試の科目に入るとなるとその重要性は無視できないものになります。

大学入試の科目として情報が重要なのもありますが、筆者はやはりこれからのIT時代を生き抜くためにプログラミング教育を学ぶという認識の方が楽しいのかなと思います。

筆者が思う「身につけるべきITスキル」

ずばり、「検索能力」です。

問題解決に非常に役に立つスキルです。

GoogleやYahooのような検索エンジンで欲しい情報を検索できる能力を身につけることが大切だと思っています。

検索能力を身につけるうえで大切なことが二つあります。

  • 分からない事柄、単語があったらすぐに調べる習慣をつけること。
  • インターネット上の偽の情報に騙されないこと。

です。これらを身につけたら知りたい情報をネット上からすぐに引き出せるようになります。
これを知る知らないで得る情報量は人によって天と地の差ほど出ると思っています。

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